全国高校サッカー選手権大会1回戦・東福岡高校vs浦和南高校のゴールキーパーを分析!
あけましておめでとうございます。
2019年もゴールキーパー・ゴールキーパーコーチの発展のために頑張っていきたいと思います!
どうぞよろしくお願い致します。
冬の風物詩始まる!
今日は私が指導する、東福岡高校の全国高校サッカー選手権大会1回戦でした。
対戦相手は地元埼玉県の浦和南高校でした!
今回はこの試合の何シーンか、ゴールキーパーを分析してみたいと思います。
立ち上がりの大ピンチ
試合の立ち上がりに大ピンチがありました。
開始1分でペナルティエリア中央付近から強烈なシュートでした。
混戦の中からの意外性のあるシュート。
パワーシュートに対してですが、こういった至近距離でのトレーニングを多く行なっているため、ダイビング前にボールに触ることができました。
このように体勢や体のバランスよりも、ボールに対していかに早く触るのか。
手を早く出すトレーニングが必要になってくると思います。
その後、手に触ったボールは再び中央付近にこぼれ、浦和南高の選手がいち早くヘディングシュート。
倒れた後の起き上がりも早く、セカンドボールに対してディフレクティングで外にはじき出すことに成功しました。
はじいたボールはゴールライン際の【パリーゾーン】と呼ばれるゾーンにいったため、再び詰められることはありませんでした。
2点目はゴールキーパーから
2点目は、ゴールキーパー松田亮からのロングフォーワードパスによるものでした。
攻撃の優先順位を意識したボールでした。
GK松田亮より、 FWの大森真吾へのロングフォーワードパスです。
一気に FWまでのボールは相手DFの背後へ。
浦和南高のDFがボールを処理せずにボールをバウンドさせたため、DFとGKの連携ミスが起こりました。
それを突いた大森がゴール。
結果的にゴールキーパー松田亮のアシストとなりました。
攻撃の優先順位を意識したGK松田のファインプレーであり、ゴールキーパーが関わってのゴールは非常に大きかったですね。
後半立ち上がりにもビッグセーブ
4-0となり、内容に反して点差がつきました。
ですが、後半の立ち上がりにもコーナーキックからの混戦の中からのシュートで大ピンチとなりました。
コーナーキックからのこぼれ球、振り向きざまのシュートということで、非常にゴールキーパーが反応するには難しい場面でした。
もしかしたら、相手や味方に当たってコースが変わるかもしれないという難しい場面。
シュートコース自体は状況が密集だったため、限定はされていました。
なので、コラプシングという足を払って早く倒れる技術の選択となります。
簡単に留めているように感じるかもしれませんが、ちょっと練習しただけでは絶対に止めることはできないと思います。
日々、繰り返しシュートストップのトレーニングを行なっているからです。
また、試合で起こるシチュエーションを常に設定されているからです。
2019年もこの【試合で起こるシチュエーション】のトレーニングを多く行い、【カリスマ性を発揮できるゴールキーパー】を作っていきましょう。
もちろん、足元の技術をおろそかにしろなんて言っていません。
ただ、シュートストップに関して少しアバウトになっているのが今の日本のゴールキーパーの停滞を作っているのは間違いありません。